1年間のインドネシア滞在で制作した新作の油画、水彩画、立体作品を展示。南国の植物、海の生き物、珊瑚やジョグジャカルタの街中に描かれたグラフィティをモチーフに、「矛盾、相反するものを受け入れる」をテーマにした独特の世界観を表現します。
作品
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2019年
キャンバス、油彩
45.6×52.8 cm
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2019年
キャンバス、油彩
45.6×52.8 cm
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2020年
キャンバス、油彩
53.0×65.3 cm
Courtesy: Mizuma Art Gallery
©EGUCHI Ayane
江口綾音/Eguchi Ayane
1985年、北海道生まれ。 現在、東京都在住
2009年、金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科油画専攻 卒業
2011年、金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科修士課程油画コース 修了
個展
- 2011年
- 「フワ・モコ・サラサ・ラ」トーキョーワンダーサイト本郷、東京
- 2013年
- 「ふかしの王国」ミヅマ・アクション 神楽サロン、東京
- 2018年
- 「Ode to wonderland」Mizuma Gallery、シンガポール
グループ展
- 2009年
- 「第4回三菱商事アート・ゲート・プログラム」EYE OF GYRE、東京
「cross展」グリーンアーツギャラリー、石川
「トーキョーワンダーウォール公募2009入選作品展」東京都現代美術館、東京
「トリエンナーレ2009年 神通峡美術展」大沢野生涯学習センター、富山
「via art 2009」シンワアートミュージアム、東京
「carré à zurich 告知展」ギャラリー点、石川 - 2010年
- 「carré à zurich」チューリッヒインシュランスカンパニー内ギャラリー、スイス
「ワンダーシード2010」東京ワンダーサイト渋谷、東京
「carré 2010」ギャラリー点、石川
「2010年 Kawaii賞展」西武渋谷店、東京 - 2011年
- 「卒展セレクション2011」金沢アートグミギャラリー、石川
- 2012年
- 「To the Future 展」ミヅマ・アクション 神楽サロン、東京
- 2014年
- 「Impacts! 勢み Japan Art Festival」 ZANE BENNETT Contemporary Art、ニューメキシコ州サンタフェ、アメリカ
- 2015年
- 「Further towards the future」Mizuma Gallery、シンガポール
- 2016年
- 「眼差しと好奇心―anomaly―」ミヅマアートギャラリー、東京
「Seeing the Unseen」常陸国出雲大社 ギャラリー桜林、茨城 - 2018年
- 「Prime Meridian」Vinyl on Vinyl Gallery、マニラ
- 2019年
- 「Hopes & Dialogues in Rumah Kijang Mizuma」Mizuma Gallery、シンガポール
「A Gentle Gaze」Hwa’s Gallery、上海
受賞
- 2010年
- KANABIクリエイティブ賞2010 修了制作の部 審査員特別賞
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ムスリムの祭事である犠牲祭を見た。生贄として牛や山羊をその場で捌き、祈り、食べる。実際に捌きたての内臓を見るのは初めてだった。山羊の腹から落ちるつるつるした袋の連なりは美しかった。知識として知っている臓器とは微妙に違う。それはもっと海中の珊瑚や、地上の植物と似ていた。
それから私は内臓のことを考えるようになった。
なぜ、海の中も地上の植物も人間も、同じ形を持っているのか。
あらゆるものに内臓があって、普段は見ることのできないそれをひっくり返して見てみたい、という私の欲求が、インドネシアの海、動植物、文化、街のグラフィティと出会うことによって融合してこれらの作品ができた。
江口綾音