川田 龍、多田恋一朗、安井鷹之介の平成元年前後に生まれた3名の若手アーティストによる新作ペインティングと立体作品を発表します。
作品の素材や質感、モチーフの扱い方を通して、それぞれに感じる世界観を三者三様に表現しています。
西洋画に描かれた歴史的・宗教的に意味のある人物や静物などのモチーフを、身近な友人やごく私的なモチーフに置き換えることで、本来備わっていた意味を失わせています。
歴史や宗教、文化的な背景を無意味化することで「絵画」を純化させ、絵画の本質を探っています。
川田 龍
さまざまな人々とふれあう日常の暮らしのなかで、ふと生まれる「君」というイメージ。私は君に恋をしているが、君に質量はない。だから私は「君」を描いている。
多田恋一朗
[バナー作品]
《Vanitas(Infinity lamp)》2019年 キャンバス、油彩 273×220 mm
主に絵具と綿布と石膏によって「物質的な絵画」と「絵画的な彫刻」の要素をもつ半透明性を帯びた”弱い彫刻”をつくっています。
その彫刻はコミュニティや関係性の中に生じる宗教性や暴力性の在り方にフォーカスさせ、現実と理想や能動性と受動性など二項の間に介在するものに属しています。
今展での作品は、それらが付帯した“Islanders (島の人)”という、〈囲まれ・留まっている〉というドメスティックな性質を主題としています。
安井鷹之介
オープニングパーティー
日時:2019年7月12日(金)18:00~20:00
会場:六本木ヒルズA/Dギャラリー
料金:無料
プロフィール
- 川田 龍
-
- 1988年
- 新潟県生まれ
- 2015年
- 東京造形大学美術科絵画専攻卒業
- 2018年
- 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了
主な展示に、個展(Bambinart Gallery、2018年・2016年・2014年)、グループ展「絵画・運動(ラフ次元)」(四谷未確認スタジオ、2018年)、「LANDSCAPE: detour for White Base」、「Paintings」(ともにBambinart Gallery、2017年)、「第2回 CAF賞 入選作品展」、「3331 Art Fair 2015 - Various Collectors’ Prizes -」(ともにアーツ千代田3331、2015年)
主な受賞に、アートアワードトーキョー 丸の内 2018 丸の内賞(オーディエンス賞)(2018年)、第2回 CAF賞入選(2015年)、トーキョーワンダーウォール公募2014 入選(2014年)、TAMA ART COMPETITION 2013 天明屋尚賞受賞(2013年)、TURNER AWARD 2013 未来賞受賞(2013年)
- 多田恋一朗
-
- 1992年
- 東京都生まれ
- 2016年
- 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
- 2018年
- 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻(技法材料研究室) 修了
主な展示に、個展(TAKU SOMETANI GALLERY、2018年)、「次元打ち鳴らす君のBEAT」(Bambinart Gallery、2016年)、(春夏秋冬gallery、2015年)、グループ展「生きられた庭」(京都府立植物園、2019年)、「絵画・運動(ラフ次元)」(四谷未確認スタジオ、2018年)、「LANDSCAPE: detour for White Base」(Bambinart Gallery、2017年)、「牛窓・亜細亜藝術交流祭」(瀬戸内市尻海地区、2017年)、「ストレンジャーによろしく」(名古屋市民ギャラリー矢田、2015年)
- 安井鷹之介
-
- 1993年
- 愛知県生まれ
- 2019年
- 東京藝術大学美術科彫刻学部卒業
「絵画・運動(ラフ次元)」(四谷未確認スタジオ、2018年)、「Portraits」(MAHOKUBOTA GALLERY、2018年)、「第4回 CAF賞 入選作品展」(代官山ヒルサイドテラスF棟ヒルサイドフォーラム、2017年)、「ストレンジャーによろしく」(名古屋市民ギャラリー矢田、2015年)、トーキョーワンダーウォール公募2014入選作品展(東京都現代美術館、2014年)
主な受賞に、第4回 CAF賞 入選(2017年)、トーキョーワンダーウォール公募2014 入選(2014年)
協力
Bambinart Gallery