タカハシマホは、戦争の現実と非現実の間に存在する戦争第三世代のアーティストです。
本展では、平和で豊かな時代を生きるゆえの、無知さや残酷さを内包した作品を発表します。しかしそれは敗戦国ならではの発展であると同時に、実はとても平和な状態であるといえるでしょう。2025年、日本は戦後80年を迎えます。
「人間はひとくきの葦にすぎない。自然の中で最も弱いものである。だが、それは考える葦である。」
―ブレーズ・パスカル
タカハシマホ
1992年千葉県生まれ。フリーランスのイラストレーター、デザイナーを経て、美術系専門学校にて講師を3年務めた後アーティストへ転身。
2019年に幼少期をモチーフにした“ANOKO”を制作発表。その後パンデミックを機に仕事をすべて辞めアート活動に専念。2020年末より本格的に活動を開始。大型作品制作のため、故郷である千葉県を拠点に、廃園となっていた自身が通っていた保育園をアトリエとし、活動している。平面、立体、素材問わず作品を制作。アートフェア東京2022、TAIPEI DANGDAI 2023に参加。現在はフリーの作家として国内外にて活躍している。今後は木彫や写真などにも挑戦し、表現の可能性を広げていく予定。