中東の細密画の装飾性・伊藤若冲の水墨画における筆致の要素・キャンバス地そのものの3点を重要視し、それぞれ互いに生かすことを心がけ、画面空間を重層的(レイヤー)に置き換え構成。
「見ても見きることのできない」絵画を目指しています。
本展は大原美術館レジデンスARKO後の初の東京での個展。
水野里奈
- 1989
- 愛知県生まれ
- 2010
- Fine Art Painting、University of Brighton(ブライトン大学)イギリス、留学
- 2012
- 名古屋芸術大学 美術学部 洋画2コース 卒業
- 2014
- 多摩美術大学 大学院美術研究科 修士課程 絵画専攻 油画領域 修了
個展
- 2017
- 「ARKO2017水野里奈」大原美術館、岡山
- 2016
- 「絵画とドローイングの境界線」第一生命ギャラリー、東京
- 2015
- 「入れ子状の蜃気楼」taimatz、東京
- 2014
- 「庭にはびこる」丸ビル7F ロビー、東京
- 2013
- 「Dazzle Painting」taimatz、東京
- 2012
- 「視界に移り住むとき」H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHI東京
- 2012
- taimatz、東京
グループ展
- 2017
- 「片山正道的百科全書Life is hard... Let’s go shopping.」東京オペラシティアートギャラリー、東京
- 2016
- 「Summer Showcase 2016 Nagoya」ギャルリ焔、愛知
- 2016
- 「アーツチャレンジ2016」愛知芸術文化センター、愛知
- 2015
- 「VOCA展2015現代美術の展望―新しい平面の作家たち」上野の森美術館、東京
- 2015
- 「豊穣なるもの―現代美術in豊川」豊川市桜ヶ丘ミュージアム、愛知
- 2014
- 「アートアワードトーキョー丸の内2014」行幸地下ギャラリー、東京
- 2014
- 「3331 Art Fair Various Collectors’ Prizes」3331 アーツ千代田、東京
- 2014
- 「東京五美術大学連合卒業・修了制作展2014」国立新美術館、東京
- 2013
- 「あいちトリエンナーレ2013揺れる大地―われわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活」ARTISANビル、愛知
- 2012
- 「やねうらの休日」桃の館 2F スペース、愛知
- 2012
- 「アートアワードトーキョー丸の内2012」行幸地下ギャラリー、東京
- 2011
- 「neWs」アートラボあいち、愛知
受賞
- 2015
- 第30回ホルべイン・スカラシップ奨学生
- 2015
- 奨励賞(VOCA展2015)
- 2014
- 三菱地所賞(アートアワードトーキョー丸の内2014 内)
- 2014
- 若松友治賞(3331 Art Fair Various Collectors’ Prizes)
- 2012
- アッシュ・ペー・フランス賞(アートアワードトーキョー丸の内2012 内)
- 2012
- 名古屋芸術大学卒業制作優秀賞およびブライトン大学賞1等賞
パブリックコレクション
大和プレス
三菱地所
第一生命保険株式会社
ジャピゴッツィコレクション
大原美術館
三菱地所
第一生命保険株式会社
ジャピゴッツィコレクション
大原美術館
オープニングパーティー
日時:2018年2月16日(金)18:00~20:00
会場:六本木ヒルズA/Dギャラリー
料金:無料
去年のレジデンスでじっくり制作に向き合う時間が持てました。今まで、いかに新しい手業を身につけられるか、難しいと思える筆致を模索しつづけていたのですが、ふと自分にとって自然に描けるモノがその絵にとっての特質だと気付かされました。自分の特徴や特技は自身ではみえづらいものです。
もちらんこれからも新たに模索し続けていきます。が、少し肩の荷が降りたというか、落ち着いて一枚一枚、生かせるように自然に向き合っていきたいです。
本展では、レイヤーをいったりきたりすることによって生まれる入れ子構造について、織り込むような平面の画面空間を改めて深堀することができました。
描いた本人でさえも思わず驚いてしまうような作品を、描き上げたいし、見てみたいです。
水野里奈