花や人物といった、作者にとって身近な生物を主なモチーフにした半抽象画を描く、荻野夕奈。キャンバスに描いていく過程で、具体的な描写から徐々に抽象的な形態へと再構築させ、さまざまなイメージの形態の連鎖や軽やかな色のリズムを生み出しています。
本展では、「Embrace」と題した人物画を中心に、ジェンダーレスな人体が接し合うシーンを身体的な関係や感情を塗り重ねた油彩などを展示いたします。
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《p-180724》
2020年
油彩、キャンバス
130.3×194 cm
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《p-100724_1》
2024年
油彩、キャンバス
120×90 cm
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《p-010824_1》
2024年
油彩、キャンバス
93.5×45 cm
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《p-310724_1》
2024年
油彩、キャンバス
93.5×45 cm
荻野夕奈/Ogino Yuna
1982年東京生まれ。2007年東京藝術大学大学院美術研究科を修了。
「アジアン アート ビエンナーレ バングラデシュ」をはじめ国内外を問わず多数のグループ展に参加。また主な個展として「Silent Tales」(2023年、ミヅマアートギャラリー、東京)、「INNER TEXTURE」(2022年、MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY、東京)「RELATE」(2021年、Mizuma & Kips、ニューヨーク)を開催し、精力的に作品の制作発表をしている。
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キャンバスに白亜地、オイルを素材にした半抽象画を描いています。
「Embrace」は、2021年から描き始めた人物画のシリーズです。このシリーズは、性別やジェンダーをあえて特定させず、人と人が接し合うシーンを描いています。油絵特有のダイナミックなマチエールや繊細なタッチを何層も塗り重ね、身体的な関係性や感情を表現しています。
荻野夕奈