奥田雄太「Circulation」

2023.3.24(金)~ 4.16(日)

奥田雄太の作品は、目をみはる鮮やかな絵具で構成されます。
華美な色彩を用いて描かれるストロークとそれによって生じる隆起、さらにペンにより細やかに表現される線描は、見る人すべての目を奪います。
本展では、代名詞とも言える“花”の作品を中心に、未発表を含む新作30点以上を展示予定です。混ざり合う絵具から生まれる偶発性、そしてペンによる緻密な必然性を織り交ぜられた奥田雄太の世界をお楽しみください。

《Abstract Bouquet (Orange Gradation x Gold)》
《Abstract Bouquet (Orange Gradation x Gold)》
2023年
アクリル絵具、顔料インク、キャンバス
53×45.5 cm
《Abstract Bouquet (Green Gradation x Red)》
《Abstract Bouquet (Green Gradation x Red)》
2023年
アクリル絵具、顔料インク、キャンバス
53×45.5 cm
《Trimmed Bouquet (Turquoise Green Gradation x Yellow)》
《Trimmed Bouquet (Turquoise Green Gradation x Yellow)》
2022年
アクリル絵具、顔料インク、キャンバス
130.3×194 cm
《Abstract Bouquet (Turquoise Blue x Pink)》
《Abstract Bouquet (Turquoise Blue x Pink)》
2022年
アクリル絵具、顔料インク、キャンバス
66.6×24.2 cm

奥田雄太/Okuda Yuta

1987年、愛知県生まれ。日本とイギリスにてファッションデザインを学んだのち、ファッションブランドでデザイナーとして活動。2016年にアーティストに転向した奥田雄太は国内での個展やグループ展に精力的に参加し、製作と発表を続けキャリアを築き上げている。
計算した線のみで構成された細密画で表現していたが、ここ数年「偶然性」に重きを置いた“花”の作品を中心に発表を続けている。
さまざまな色味で表現される花はポップなイメージが強いが、花びら一つ一つに緻密な線描が施されている。彼自身、花に見えなくてもいいと語るそれは確かに具象としての花ではない。
作家が「自己をサルベージ(救出・救助)する」なかでたどり着いた、幼少期の記憶がもととなっていると語る。
コロナ禍をきっかけに、当たり前と感じていたことが実は特別な出来事だったと気づき、「感謝を作品にしたい」という思いから「with gratitude」をテーマに作品を製作している。

奥田雄太
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