山崎龍一「I just can’t sit here.」

2026.6.5(金)~ 6.21(日)

山崎龍一が表現する、全身を覆うフード状の衣服をまとった人物像は、他者との関わりを避けながらも、なお外の世界へ意識を向け続ける現代的な感覚を提示します。
匿名性や傍観性が日常化したインターネット社会を背景に、他者との「近すぎず遠すぎない」関係性を静かに映し出す作品群をぜひご覧ください。

文化依存症候群とは、ある地域・民族・文化環境において発生しやすい精神疾患の事を指す。たとえば、対人恐怖症や拒食症などが文化依存症候群である。
この子(作品)達が着ている全身タイツのようなフードの服は、自分と他者との社会的接触を避ける心の壁を表している。
そして、堂々と真ん中には居ずに隅っこや物陰に隠れていることで、内向的な人見知り感を漂わせている。
しかし、こっそりとこちらの様子を伺うかのような行為はむしろ他者とのコミュニケーションをとろうとしている行為の表れでもある。
このことは、インターネットでサイトや掲示板などの閲覧行為との類似点が見られる。
自室に居ながら、見知らぬ人の出来事をこっそり盗み見ている。無関心を装いながらも他者のことが気になる。

現代における人と人との微妙なコミュニケーションの距離感をこの作品達で表現したい。

山崎龍一


山崎龍一《また1日が終わってしまいました…》
山崎龍一
《また1日が終わってしまいました…》
2026年
陶土、釉薬、下絵の具
18×9.4×11 cm
山崎龍一《また1日が終わってしまいました…》
山崎龍一
《また1日が終わってしまいました…》
2026年
陶土、釉薬、下絵の具
18×9.4×11 cm

山崎龍一/Yamazaki Ryoichi

1976年東京都台東区生まれ、町田市在住。2002年東京造形大学彫刻専攻卒業、2004年同大学美術学科研究生修了。近年国内外で評価が高まっている気鋭の彫刻家。見るものとの距離を感じさせる表情をモチーフに、現代のぎごちない人間関係を表現するかのような作品を制作。
https://www.instagram.com/yamazakiryoichi/

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