増田セバスチャン「Primal Pop」

2021.12.11(土)~ 2022.1.10(月)

本展では、90年代に増田セバスチャンが強烈に影響を受け、インスパイアされたものたちのエネルギーの記憶を召喚し、リクリエイトした作品を展示します。
衝動という無形のエネルギーを蘇らせ、作品に映し出すプロセスは、どのような新たなインスピレーションの波紋を描くのか。
エモーションのエネルギーを持ち続けて、さらに増幅する試みです。

原始的なポップさ、いたずらごころ、カラフルな衝動。
子供の頃に机にステッカーをベタベタ貼り付けた思い出、ふすまの落書き。
それは、幼心に自分の存在をアピールしたむきだしの表現だった。
心に響いたことをそのままアウトプットする心の反射神経であり、同時に、成熟していく中で、失われていく感覚でもある。

増田セバスチャン

《Primal Pop #1》(仮称) 《Primal Pop, SEB》
2020年
アクリル絵具、ステッカー、プラスチックのおもちゃ、接着剤、木製パネル
530×530 mm

増田セバスチャン/Masuda Sebastian
1970年生まれ。1990年代前半より演劇や現代美術に関わり、1995年に表現の場としてのショップ「6%DOKIDOKI」をオープン。以降、東京・原宿を 拠点に、一貫した独特な色彩感覚からアート、ファッション、エンターテインメントの垣根を越えて作品を制作。きゃりーぱみゅぱみゅ「PONPONPON」MV美術、KAWAII MONSTER CAFEプロデュースなど、世界にKawaii文化が知られるきっかけを作った。2009年から2011年にかけて原宿の歴史やKawaii文化について発信するワールドツアー「Harajuku “Kawaii” Experience」を欧米中心に20都市以上で実施。2014年ニューヨークで開催した個展「Colorful Rebellion –Seventh Nightmare-」以降、国内外で展覧会を開催し、2017年には文化庁文化交流使としてニューヨークとアムステルダムを拠点に講演と作品制作を行った。パンデミックを機にコミュニティの在り方に深い興味を持ち、世界中のKawaiiコミュニティを通じて、人種・宗教・年齢・性別・国境、ありとあらゆるボーダーを飛び越え、デジタルを通して繋がることができる新しいトライブ「Digital Tribe」を提唱。世の中に存在するすべての事象をマテリアルとして創造しつづける。
基本情報
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