「石膏」と「布」で造形した彫刻や平面作品を制作する一方で、宮城県石巻市雄勝町(おがつちょう)にある「海岸線の美術館」にて、壁画を制作してきた安井。
本展では、2023年、インドと東北の雄勝町で過ごした安井が、滞在経験をもとに制作した彫刻作品やペイティングを展示します。
※「海岸線の美術館」は、東日本大震災後に雄勝町の沿岸を囲うように建てられた高さ最大10メートル、長さ3.5キロメートルの巨大な防潮堤に毎年壁画を描き、新たな風景を生み出すというアートプロジェクト。

《僕とタコ獲りじいさん》
2023年
石膏、綿布、アクリル絵具、木製パネル
113.5×146.5 cm

《SELF PORTLAIT》
2023年
石膏、綿布、アクリル絵具
60×40×30 cm

《Two men on top of a hill》
2023年
石膏、綿布、アクリル絵具、木製フレーム
55×46.3×10.6 cm

安井鷹之介
2019年東京藝術大学彫刻科卒業。
ミケランジェロやロダンなど古典から近代までの彫刻を深く掘り下げて学び、一方で主に欧米の現代アートの潮流に触れる。石膏と布を用いて作る立体や平面作品を「弱い彫刻」として制作する一方、近年では東日本大震災後に建設された巨大防潮堤に壁画を描く「海岸線の美術館」プロジェクトも行っている。
漁村のお爺さんと芸術家である自分に、なんの違いがあるのか。
安井鷹之介