天明屋尚「COUNTEROFFENSIVE」

2025.6.27(金)~ 7.13(日)

天明屋尚は、日本の伝統絵画技法を現代の感性で再構築し、「ネオ日本画」という独自のスタイルを確立してきた現代アーティストです。伝統を継承しつつも、日本画の常識や慣習を大胆に打ち破り、現代的なテーマや社会性を取り込んだ作品を展開しています。

今展は神や戦いをテーマとした手描きにより繊細に描いた作品群を発表いたします。これまで私は同テーマの作品を数多く描いて来ましたが、神なき時代といわれて久しい現在、AIが急速に発展し人間を超えるシンギュラリティはもうそこまで来ています。AIが神の役割に取って代わる日もそう遠くないでしょう。ラスコー洞屋の壁画から始まった絵画が誕生し、その後、写真やコンピューターグラフィックそして遂には文章を打ち込むだけで画像生成AIにより数秒で画像が出来てしまう時代となりました。そういった現在の状況だからこそ手業の温もりや絵具の質感に重点をおき、テクノロジーに対してのアナログの逆襲という意味で今展覧会タイトルとしました。

天明屋尚


天明屋尚《傾奇者対決乃図》
天明屋尚
《傾奇者対決乃図》
2025年
42×29.7 cm
木、アクリル絵具
天明屋尚《九角龍女神図》
天明屋尚
《九角龍女神図》
2025年
42×29.7 cm
木、アクリル絵具
天明屋尚《剣神降臨図》
天明屋尚
《剣神降臨図》
2025年
23.5×39.1 cm
紙、アクリル絵具
天明屋尚《剣神降臨図》
天明屋尚
《剣神降臨図》
2025年
23.5×39.1 cm
紙、アクリル絵具

天明屋尚/Tenmyouya Hisashi

1966年東京生まれ。レコード会社のアートディレクターなどを経た後、現代美術家として活動。日本伝統絵画を現代に転生させる独自の絵画表現を「ネオ日本画」、華美(過美)で覇格(破格)な美の系譜を「BASARA」と宣言。主な展覧会に、「第17回シドニー・ビエンナーレ」(2010年)など。2003年「第6回岡本太郎記念現代芸術大賞展」優秀賞受賞。

天明屋尚
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