太古のロマンを恐竜というモチーフを通して表現する立体作家、鳥山翔太。本展では、「練り込み」の技法による最新作を発表いたします。
数種類の土を幾重にも重ねて生まれる層は、数億年の時を刻む地層のように、生命が紡いできた記憶と時間を映し出します。内側から成形することで生じるヒビや割れは、鱗や筋肉、皮膚を思わせる豊かな表情となり、中空構造ならではの躍動感あふれるフォルムを生み出しています。
吠える瞬間や息遣いまで感じさせる生命力に満ちた作品は、鑑賞者それぞれの想像力を呼び覚まし、新たな物語を紡ぎ出します。悠久の時間と土の力が響き合う「CLAY BEAT」を、ぜひ会場にてご高覧ください。
鳥山翔太/Toriyama Shota
1991年埼玉県狭山市生まれ。東京工芸大学芸術学部デザイン学科ヒューマンプロダクトコースを卒業後、プロダクトデザインの分野で活動しながら、デザインコンペティションで受賞・入選を重ねる。2025年に愛知県立瀬戸工科高等学校専攻科デザイン科セラミック陶芸コースを修了し、本格的に陶芸制作へ取り組む。練り込み技法を用いた立体作品を制作し、恐竜やイキモノをモチーフに独自の造形表現を展開している。



私にとって恐竜は、無限の想像力をかき立てる存在です。練り込みによって幾重にも重ねた土の層は、地層や悠久の時間を象徴し、その中から生命の姿を彫り起こしています。作品では、ただ恐竜を造形するのではなく、その生き物がどのような状況にあり、どんな物語が始まろうとしているのかを想像できる表現を大切にしています。見る方それぞれが自由に物語を思い描き、作品との対話を楽しんでいただければ幸いです。
鳥山翔太