本展では日本と韓国でそれぞれ活動している2人のペインターを紹介します。宏美は風景とキャラクターを重ね合わせた絵画を、キム・サピ(Gimsapi)は漫画やアニメにありきたりなシーンをテーマに描いています。タイトルの「Loading」は、読み込み途中の画像やゲームのことを指しています。読み込み途中の画像のように、2人の絵画も人物像や風景が不完全に描かれています。それは、モザイクがかかった画面のようでもあり、スマホで送られてきた解像度の低い画像のようにも見えます。その先にどんな全体像が見えてくるのか想像しながら、2人の作品の違いや、日本と韓国の文化的な近さに触れてみてはいかがでしょうか。
宏美/Hiromi
1989年生まれ、岡山県出身。倉敷芸術科学大学芸術学部卒。キャラクターと植物を混合するような絵を描くほか、キャラクター絵画を中心に若手に展示機会を与えるドローイング展を企画する活動も行っている。
キム・サピ/Gimsapi
1999年生まれ。ソウル科学技術大学造形芸術大学修士課程在籍。現在韓国ソウルで活動している。仮想として存在可能な虚構の世界観に注目して、制作を続けている。