本展では、降りかかる厄災に耐え忍ぶ中で芽生えた、「新たな一歩を踏み出していこう!」「より良い未来にしよう!」という人々の前向きな気持ちや生活様式の変化を享受する姿と、細胞が分裂・増殖し、生まれ変わり進化していくイメージを描いた、佐々木香菜子の新作を展示いたします。
作品すべてが「青」を基調とし、鮮やかな青の空間が広がります。
歩みを止めない佐々木香菜子の青の世界を、ぜひ全身で体感してください。
佐々木香菜子/Sasaki Kanako
1983年宮城県仙台市生まれ。東北工業大学 工業意匠学科卒業。
22歳からイラストレーターとしてキャリアをスタートし、ファッションを主軸に広告ビジュアルや商品パッケージ、企業とのコラボレーションを数多く手がける。近年では抽象画を精力的に制作、個展やグループ展、アートフェアなどにも参加。
私が母の子宮の中にいた頃の色の記憶で、強い思い入れを持って使用してきた今までの“青”。
母が空に旅立った後に向き合った青。
過去から引き継いだ想いを大切に胸にしまい、私から新しく生まれる“青”への意識を、生まれ変わり進化する細胞分裂「REBORN」シリーズにのせた作品展です。
人だからこそ、過去があるからこそ「生まれ変わる」「動き出す」という進化を楽しめるのだということ、それが未来への希望につながるスイッチになるようにと、いう想いを込めました。
佐々木香菜子